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カシミヤリリーの編み地を洗ってみました。

ウールの毛糸は編んだことがあるけれど、カシミヤ100%の毛糸は編んだことが無い方は、たくさんいらっしゃると思います。"とても高級な素材だし、イメージ通りに完成させたい"という方の参考に少しでもなればと思い、カシミヤリリーで編んだ編み地を手洗いで繰り返し洗ってみました。洗いを繰り返すことでカシミヤがどのように変化していくのか、カシミヤリリーで何か編んでみようとお考えの方は、ぜひ参考になさってください。



用意した編み地
サイズ:たて12cm×よこ12cm (4号針 メリヤス編み)

洗濯方法
ぬるま湯(30度くらい)におしゃれ着用洗剤を入れて編み地をひたし、できるだけ揉みこまないようにやさしく押し洗いしました。その後、軽く絞って陰干しで乾かしています。



手洗いなし(編み上がりの編み地)
少しハリコシのある風合いになり、まるでウール100%のようです。
まだ、カシミヤの風合いはほとんど感じられません。




手洗い1回目 (たて12cm×よこ12cm)
一度水に通すことで編み目も揃い、少し柔らかくなります。
写真では分かりにくいですが、表面にカシミヤの繊維がわずかに出てきます。




手洗い5回目 (たて12cm×よこ12cm)
何度も手洗いすることでだんだん柔らかくなります。
このあたりから編み地にハリコシが無くなり、クタッと柔らかくなります。ぬめり感はまだそこまでありません。




手洗い10回目 (たて11.5cm×よこ12cm)
さらに柔らかくなり、カシミヤの繊維が編み地表面に吹き出してきます。
少しぬめり感のあるタッチになり、アパレル製品として販売されているカシミヤセーターのような風合いになります。最初は12cmだった編み地も縦方向に少しだけ(約5%)縮みました。



編み地は左から、手洗いなし、1回、5回、10回となっています。
手洗いを繰り返すことで少しずつ糸のハリコシ感がなくなり、編み地の端がくるりと丸まらなくなっています。写真では分かりにくいかもしれませんが、洗いを繰り返すと繊維が吹き出してきて独特のぬめり感が発揮されます。ただ、その吹き出した繊維が毛玉の原因にもなりますので注意が必要です。カシミヤの繊維はウールと比べると繊維が細いので、毛玉は簡単にとることができます。大切に編んだニットをお手入れしながら長くお使いいただくことをおすすめします。