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atelier naruse × DARUMA コラボニット2021 Fall & Winter

陽が落ちるのが早くなり、気が付けば外は夕暮れの気配。
ちょっとものさびしいような切ないような、けれどあたたかいココアやシチューがじんわり染み込む。
秋から一歩ずつ冬に近づくにつれ、あたたかいものが美味しい、ニットのぬくもりが恋しい季節がやってきましたね。

昨年に引き続き、今年もアパレルブランドatelier naruse(アトリエナルセ)さんとのコラボニットキットが始まります。
atelier naruseはデザイナーの成瀬文子さん、旦那さんであり社長の早川さんが率いるブランド。お二人が生み出すやさしくてあたたかくてカッコいいデザインやビジュアルイメージと共に、大切に丁寧に届けられる洋服たち。いつまでも大切に身に付けたくなるものばかりです。


さて今年で2年目となる今回のアイテム、デザイナーの成瀬さんと今年はどんなニットがいいかな〜?とお話ししていたのは今年の3月半ば。アトリエにある西向きの大きな窓からは午後の暖かい陽射しがぽかぽかと降り注ぎます。もけもけしたミトンとネックウォーマーがあったらいいな〜、という成瀬さんの言葉から始まりました。

もけもけしたミトン。
手の甲側がもけもけとしたボアのよう、手の平側は使いやすくシンプルな編地で。アウトドアのようなワークっぽい雰囲気もあるものを。
その時の写真のメモが残っていました。




もうひとつのネックウォーマー。
はじめは筒状で色の切り替えがあるシンプルなネックウォーマーがいいかな、とお話していました。けれど色々話が進むうちに、冬場は肩から背中にかけて冷えるのよね〜とのこと。西向きのアトリエ、午後になると陽が入りますが午前中はひんやり。足元に暖房を置いても肩や背中は冷えがきます。つけ衿っぽいようなケープのような形で、襟周りから背中にかけてカバーするような形がいいんじゃないかという方向に。こんな感じかな〜?とどんどんスケッチする成瀬さん。具体的な形が決まってきたスケッチ。



うんうん、首回りも背中もあたたかそうですね!これまでにない形でおもしろそうです。
ケープの先には遊び心の効いたカーディガンの袖口みたいな薄手の編地を。なるほど〜!カワイイ!!



アトリエナルセのサンプルの服を使いながら、ここの形は立体的な方がいいね、ラインはこれぐらいと形を決めていきました。こんな風に、こうすると可愛いね、カッコいいねと熱を持った打ち合わせに加え、窓から差し込む暖かい光と共にその場の温度も急上昇。形のない所から出来上がるデザイン、こうやってアトリエナルセの服も出来上がるのだなと垣間見れた瞬間がたくさんありました。




そこから1stサンプルを仕立てるにために編地の模様や色の配色を選んでいただき、試作を重ねながら出来上がりました。パターンの構成は信頼する先生にお願いして、イメージのシルエットに近づくように試行錯誤していただきました。
出来上がりを持ってアトリエナルセお二人の元へ。その日はちょうど次のシーズンに向けての展示会の日でした。お客さんのいらっしゃらない合間に試着を。



おぉぉ〜!ステキですぅーーー!!
(後ろにいらっしゃるのは社長の早川氏)



後ろ姿のシルエットも可愛いですね!
成瀬さんも「いいね〜〜」とのこと。
どうなるかわからないことが多かった新しい形、首元に沿う立体的な形に仕上がりました。
ケープは決定!ミトンは編地が少し大きかったので再調整。




こうして出来上がったアイテムはこちら。



~gezellig(ヘゼリヒ)~ ボア・ミトン

手の甲側のボア部分はくるくるループを描く糸「LOOP」で編んでいます。一般的なループヤーンとは違い、天然繊維100%にこだわりました。ふっくらとしたウールの素材感にアルパカを加えることで滑らかさも併せ持ったとても表情豊かな毛糸です。みっちりと詰まるように少し細めの針号数でもこもことした風合いの編地に。
手の平側は「シェットランドウール」で木の枝柄の編み込み模様です。糸はスコットランドの北方に位置するシェットランド諸島に生息している希少な羊の毛(シェットランドウール)で編んでいます。厳しい寒さの環境で育った羊の毛からつくられた毛糸のため、弾力性や耐久性が特徴です。手首のリブは少し長めのつくりで、洋服との隙間ができづらく、手首からしっかりとあたためてくれます。1目ゴム編みで程よいホールド感です。親指とひとさし指部分にホールを開けて、スマートフォンの操作がしやすい仕様にもなっています。

このミトンのコンセプト名「gezellig(ヘゼリヒ)」はオランダ語。アトリエナルセ社長の早川さんが付けてくださいました。「gezellig」は、そのまま日本語に置き換えることはできません。心地よい、あたたかい、ほっとする。信頼、安心、幸福。それはたとえば、冬の寒い日にようやくありつけたシチューのような。身体だけでなく、心まであたたかくなる、そんなミトンになりますようにと願いを込められたステキな名前です。






~ocotA(オコタ)~ ハグ・ケープ

ケープのようなつけ衿のような不思議な形、襟元から首の後ろ、肩から背中にかけて、じんわりあたたかい冬のお守りのようなニットです。メリノウール100%の糸「メリノスタイル極太」を2本取りで程よい厚みの編地に仕上げています。配色の違うカーディガンの先のようなメリヤス地は1本取りで。くるんと丸まってデザインのポイントに。
外出時にコートやジャケットの上に身に着けるのはもちろん、お部屋の中でもちょっとした羽織もの小物としてお使いいただけます。まるで後ろからハグされているみたいにふんわりあたたかく包んでくれるケープです。

こちらのコンセプト名はocotA(オコタ)。“冬のしあわせ=コタツ” をイメージして付けられた名前です。どことなく懐かしくてあったかくて眠たくなってくるような響き。皆それぞれにオコタの思い出があるのではないでしょうか。そんな冬のオコタみたいに包まれるようなあたたかくてやさしいケープです。




こちらのマフラーとミトンのニットキットは12/2(木)より発売予定です。
※アトリエナルセさんでは製品の先行受注販売を9月に終えました。HPにステキな着用写真が掲載されていますのでぜひご覧ください。

やさしくてあたたかい、冬のニット小物。
あたたかいココアと共にオコタで編み物はいかがでしょう。
編む時間も身につける時間も楽しんでみてください。


キット発売予定日:2021年12月2日(木)
・atelier naruse × DARUMA  ボア・ミトン ~gezellig(ヘゼリヒ)~ 6,380円(税込) →
・atelier naruse × DARUMA  ハグ・ケープ ~ocotA(オコタ)~ 5,390円(税込) →


atelier naruse
http://atelier-naruse.com/