DARUMA STORE


2016.8.19
Open MUJIでの展示とワークショップ


みなさん、はじめまして!
横田株式会社、新入社員の松坂と申します。
今回から先輩2人に混ざってJOURNALを更新することになったので、
はじめに簡単なご挨拶を兼ねた、自己紹介をさせていただきます…!

1993年5月生まれの23歳。
就職を機に、生まれ育った東京を離れて、単身大阪に乗り込んできました。
(自分でいうのもなんですが、ちょっとチャレンジャーな新入社員かも知れません…。)
好きな食べものは、トマトとクリームソーダとビール。
趣味は、自然と触れあうことと、本屋めぐりです!最近は離島に興味津々です!

…と、私の個人的なことはこれくらいにして、
社会人になって5ヶ月、まだまだ未熟なところばかりですが、
新米なりに精一杯、記事を書いていきますので、みなさんどうかお手柔らかにご笑覧ください、、、。




さて、記念すべき(?)第一回目の記事は、7月に行った展示とワークショップについて。
なんと、大阪梅田にあるグランフロント大阪内の無印良品・Open MUJIで、10日間の展示と2回のワークショップをさていただきました!
グランフロント大阪のOpen MUJIは、無印良品スタッフの方々によって、暮らしが楽しくなるようなイベントやトークショーが行われる空間。
地元企業にスポットを当てたイベントなども開催しており、地域の活性化に一役買ってくださっています。
私たちのような中小企業にとって、とてもありがたいスペースなんです!




さて、まずは、展示の内容からレポートしていきたいと思います!
今回の展示、いったい糸屋が何を展示すれば、面白くて興味の湧くものになるのか考えに考え、
私たちの糸工場「ダルマン」で、日頃から使われている道具を展示することにしました。

糸は洋服など、日常生活の一部として無意識のうちに私たちの生活の中で使われていますが、
実際に糸がどのように作られているのか、知らない人がほとんどではないでしょうか。
かくいう私も入社して研修を受けるまで、糸がどんなふうに作られるのか全く知りませんでした…。

展示設営のために、久しぶりに工場から送ってもらった道具のひとつひとつを見て、
入社してすぐ、ダルマンへ研修に行った時のことを思いだして、ちょっぴり懐かしい気持ちになりました。

滋賀県長浜の田園風景の中に、ポツンとたたずむ工場ダルマン。
そこで働いている方のほとんどが、近くに住むパートのおばちゃんたち(親しみを込めてあえて“おばちゃん”といいます!)。
ちょうど、私くらいの娘さんや息子さんがいらっしゃるようで、「みんなお母さんやと思っていいよ」と、
優しく声をかけてくれたのがすごく嬉しくて、強ばっていた体がふわっと軽くなった気がしました。

ああっ、少し話が逸れました。


「ダルマン」ではどんなことをしているかというと、
紡績された糸を、ねじって「撚り(より)」をかけて強度を持たせ、
撚りをかけ終わった糸を「木管」と呼ばれる木製の筒状の道具に巻きます。
これを「チーズ」といいます。(上の写真参照)

チーズにした糸は染色されるのですが、チーズのままではムラなくきれいに染めあげることができないため、
染色に適した「かせ」と呼ばれる状態に糸を巻き直してから、京都の紫野にある染色工場へと移します。
そして、かせにされた糸は、工場で染色・乾燥された後、加工しやすいようにまた元のチーズに戻すために、
「トンボ」にかけ、元のチーズに戻します。
写真の、宙に浮いている水車のような道具が「トンボ」です。

トンボからチーズに戻された糸は、それぞれカード巻きや玉巻きの形となり、みなさんが目にする商品へと姿を変えます。



糸って「細くて、軽くて、小さくて、作るのなんて簡単そう」と思うかもしれませんが、
実は、長い長い時間をかけて丁寧に作られているんです!
どんなものでもそうですが、作られた過程を知っていると、愛着が湧いて、「丁寧に、大切に使いたい」と思うのは私だけでしょうか。





そんな展示をさせていただいた空間で、プラントハンガーのワークショップも行わせていただきました!

しとしとと梅雨らしい雨が降る7/9(土)、あいにくのお天気にも関わらず、
午前と午後で計22名の方が参加してくださいました。
たくさんのご参加、ありがとうございます!


実際に手を動かす前に、社長の横田から私たちの会社についてのちょっとした説明と、
工場の様子を撮影したショートビデオを観ていただきました。
動画を通して、私たちがどのくらい糸と真剣に向き合っているか、少しだけでも伝わっていたらうれしいです。



さて、メインのプラントハンガーづくりは、プラントハンガーのアクセントになる色を選んでもらうところからスタート!
本体となる糸は、夏にぴったりの爽やかなネイビーとブルーグレーをご用意しました。
そこにポイントとなるカラーをお客さまに選んでいただきます。
みなさんどの色の組み合わせが素敵に見えるのか、たくさんの色の中からじっくりと考えている姿が印象的でした。



はじめは、最初に選んだ糸を本体となる糸の束にぐるぐる巻いていきます。
ここで少しきつめに、きっちりと巻きつけるのがきれいに仕上げるポイントです。
参加したみなさんのほとんどが、マクラメ編み初体験にもかかわらず、手際よく上手に巻けていてびっくりしました!

つぎは、マクラメの本体を編んでいく行程。
4本の糸を規則的に編みこんでいくと、写真のようなねじれた編み目が浮かんできます。
これをひたすら、編んでいきます!少し根気のいる作業ですが、ここでの頑張りが仕上がりに関わってくるので、
みなさん真剣な眼差しで編まれていました。

はじめは慣れずに苦戦していた方も、飲み込みの早い方ばかりで、次第に手首の動きが滑らかになり、編むスピードもアップしていました。
最後の方になると、私たちの助けがなくても編める方も続出!
すこーし地味な作業ですが、他のことは考えず、ひたすら編むことに集中する快感や楽しさを体感していただけたのではないでしょうか!



最後に、はじめと同じように選んでいただいた色で、まとめ結びをしてもらい、余分な糸を切ってプラントハンガーの完成!
植物を入れると雰囲気がぐっとでて、みなさんから「おお〜〜!」という喜びや達成感が伝わる声が漏れていました。

ワークショップ後には、イベントスペースの片隅をお借りして、糸の販売も行いました。
参加していただいた方だけでなく、様々な方が糸に興味を示してくださって、うれしい限りでした!!


Open MUJIの開放的な空間で、普段はあまり接することのないお客さまと楽しくプラントハンガーを作ることができて、
私たちにとっても、楽しく素敵な週末になりました!
また、今回のワークショップを通して、初めて会ったひと同士で自然に会話が生まれている姿がちらほら見られ、
手芸は1人でやるものと思われがちだけれど、「人をつなぐ力があるのかもしれない…」と、じんわり感じました。
なにか手芸を通じて面白いことができないか、妄想がふくらみます!



今回、すぐに予約が埋まってしまい、参加できない方が多くいらっしゃったようです。
これから、様々な場所で開催できればと思っているので、日にちが決まり次第、SNSやホームページでお知らせします。
みなさんぜひチェックしてみてくださいね。


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プラントハンガーの作り方ページ、つくりました!
みなさんも自宅でLet's マクラメ!!

こちらからどうぞ →

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※プラントハンガーで使用する糸は、全国の手芸店(お取扱のないお店もございます)や、
 Amazonからもご購入できますので、ぜひチェックしてみてください。

 


新入社員 松坂は今後、イベントやワークショップに、がしがし出没する予定ですので、
みなさまお気軽にお声掛け下さい!



写真:平野愛
文:横田株式会社 松坂