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TUBE × ASUKA HAMADA 2025

2021年春夏に発売がはじまったTUBE(釣り糸のようなナイロン糸をチューブ状に編んだ糸)。ベルリンを拠点にレーベル「THERIACA」を掲げて活動するファッションデザイナー濱田明日香さんと一緒に作りました。
濱田さんから提案された色は見ているだけでも気分が上がり、春夏を彩るバッグやアクセサリーの小物作りには欠かせない糸となっています。

2021年、2023年にはTUBE × ASUKA HAMADAキットを発売しました。
糸の特徴を生かしたマクラメや格子柄の編み地、ウキウキする洗練された色の組み合わせや形や大きさ。シンプルの中にもこだわりが感じられるデザインは、編みたい欲も持ちたい欲も叶えてくれるものばかりでした。
販売は終了していますが、過去の作品はこちらからご覧いただけます。 2021年 → 2023年 →

そして2年ぶり3回目となるTUBE × ASUKA HAMADAキットを2025年6月13日より発売します。 自由で新しく、何より編みたくなる3タイプのデザインが揃いました。
早速ですが、まずは濱田さんのコメントと共にお披露目です!

前回に続き、モデルさんが着用しているいくつかの衣装はTHERIACAから、撮影のアイデアも濱田さんからいただきました。
素敵な衣装と思わず二度見してしまうようなユニークな世界観もお楽しみください。




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引き揃えサコッシュ

2色引き揃えで編んだ、持ち手の配色がかわいいサコッシュ。
引き揃え編みならではの絶妙な色や風合いは、
ニットでしか出せない面白さ。
あえてシンプルなコーディネートに合わせて、
バッグのクラフト感をポイントにするのがおすすめ。






KIT色展開:クリア × ブラック × ブルー、オレンジ × アクア




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ローゲージの大人きんちゃく

TUBEを贅沢に5本どりにして
ざっくり編んだ、ローゲージのきんちゃく。
スマートフォンや財布など
最低限の小物を入れるのにちょうどいいサイズ感。
ヒールやパールのネックレスなど
フォーマルなスタイルにも
合わせやすい大人っぽいデザイン。







KIT色展開:グレー、シナモン、ブラック




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東南アジアのカゴバッグ

東南アジアで見かけるようなプラスチック製の
キッチュなカゴをイメージしたバッグ。
たっぷりサイズで実用性もありつつ
TUBEならではの発色と質感が
コーディネートのポイントに。






KIT色展開:ネオンピンク × オレンジ、ミントグリーン × アクア




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さらに色々お聞きしました。
いただいた写真と共にお楽しみください。




ー3回目となり、以前に増してアイデア出しは難しいはずなのに5本どりのきんちゃくや引き揃えの編み地など自由で新しいデザインはどのように生まれたのでしょうか?

濱田(以下:H いつももうこれ以上は出ない!というくらいまでアイデア出しをしてからキット化するデザインを決めているので、次はもう無理かなと自分でも思うんですけど、時間が経って糸を触ってみると不思議とこうしてみようとか、こんなのはどうかなとかアイデアが湧いてきますね。
編み地を考えてから全体のデザインを決めていくのですが、今回は多本取りやかぎ針で模様を編んでみたものが新鮮に感じました。そこから全体のデザインを組み立てていった感じです。





ー “ ローゲージの大人きんちゃく ” でも使用している新色のシナモンは濱田さんに色の案を出していただきました。 今までにないとてもかわいい色ですね。
どんなイメージでこの色にしたのか、また濱田さんだったらどんなものを編まれますか?


H: クラフト紙や段ボールをイメージして色出ししました。TUBEのポップな質感と合わさったらどうなるのかな?とドキドキでしたが、大人っぽくもナチュラルすぎない艶っぽさがあって、結果大成功だと思います。サンプルが届いた瞬間、かわいい!と声が出てましたね。
今回は大人きんちゃくのキットでこの色を使っていますが、過去デザインもこの色に置き換えるだけで一気に大人っぽくなると思うと、いろんな楽しみ方がありそうです。



ーそれぞれどんなコーディネートに合わせるのがおすすめでしょうか?

H: “ ローゲージの大人きんちゃく ”は手作り感があまりなく、大人っぽいのできれいめな格好でも合うと思うし、逆にオーバーオールなどカジュアルなアイテムに合わせて、靴やアクセをきれいめにまとめる、とかもギャップがかわいいと思います。
“ 引き揃えサコッシュ ”はバッグ本体が引き揃えになっていたり、持ち手が配色になっていたりして、色が結構入っているので、服はシンプルな無地などでまとめて、バッグをポイントにするのがおすすめかな。
“ 東南アジアのカゴバッグ ”は発色の良い色を選んでいるので、服にも強い色のボトムスとかもってきて、色を足していくのもかわいいかなと思います。



ーTUBEが発売されてから4年が経ちましたが、プライベートで編まれたものはありますか?

H: いつもキットの色展開を考えるとき、こんな色もかわいいなー、とやりたい配色がたくさんあるんですけど、最終的には2、3色に絞らないといけないので、この色合わせもかわいいよねーと個人的にやってみたかった色合わせで過去デザインを編んでみたりしています。
写真はTUBEキット第一弾のモロッコバッグをネオンピンクとピンクベージュで編んでみたもの。
※モロッコバッグキットの販売は終了しています。





ー旅に出る機会が多いとお聞きしましたが、旅先での楽しみ方や大切にされていることはどんなことでしょう?

H: 海外に行くと、チープな日用品や人々の暮らしを見るのが好きですね。食材を買った時のビニール袋も日本にはない色使いだったり、洗濯物の色合いが可愛かったり、パンを買ったときの個包装がかわいかったり。若い人は流行りの格好をしてますがおばあちゃん達はその国の文化を感じさせる格好をしていることが多いので、おばあちゃん観察も欠かせないです。
ホームセンターや材料品店も日本ではあまり見かけないパーツや色展開があって面白いので必ずのぞきます。 そういったものからアイディアや色使いのヒントを得ることもあります。




ー旅先で編み物をすることも多いと思いますが、旅先に欠かせない編み物道具などはありますか?

H: 旅先で編む場合、滞在先でゆっくり編むというよりは、移動中の時間を使って編む感じになってくるので、カバンの中にぎゅっと入れて傷ついたり、うっかり無くしたりしても凹まないように、安い針を持っていくことが多いです。針を入れる袋も実用性重視でジップロックとか軽くて中身が見えやすいものを使います。
編む時間が細切れになると手の加減が変わってしまったりするので、大事な作品を旅先で編むことはあまりなくて、デザイン出しのためのスワッチを編むことが多いです。
飛行機で移動する時は細くて先が尖った針は機内に持ち込めないので、プラスチック製の太いかぎ針や、針がなくても編めるマクラメなどを編みますね。





ー濱田さんのキットや書籍を通して編み物に挑戦された方、これから始める方も多いかと思います。
濱田さんが思われる編み物の魅力はなんでしょう?


H: 洋裁だと作るのが楽しいというよりは、できたものを着るのが楽しみで作る方が多いんじゃないかと想像しますが、編み物は逆に作るのが楽しくて、できた作品は誰かにあげるという人もいるくらい、作る工程に魅力がある技法だと思います。
やっただけ目に見えて出来ていく感じとか、無心に繰り返す感じとかが精神面においても心地いいんでしょうね。少ない道具で始められるのも、場所を取らないのも、隙間時間に楽しめるのも、新しく始める趣味としてはうれしいポイントですよね。
私のデザインはシンプルで難しい技法を使わないから初心者さんにも向いてると思います。
これきっかけで編み物の魅力を知ってもらえることがあれば嬉しいですね。



ー今後取り組んでみたいことや挑戦してみたいこと、興味があるジャンルがあれば教えていただきたいです。

H: 今すぐにというわけではないですが、オリジナルのプリント生地とか刺繍生地とか作りたいなと思ったり、プライベートでも子供に編みたいものや縫いたいものがたくさんあるんですけど、なかなか時間が取れなくてずっと構想だけあたためてます。ゆっくり形にしていこうと思います。




ー最後に、決まっている予定があれば教えてください。

H: 2025年内にベルリンで小規模ですが個展をする予定があります。
詳細は決まり次第インスタグラムにあげると思うので、フォローしておいてもらえるとうれしいです。
Instagram: @_theriaca_




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こちらの編み物キットは6月13日(金)から発売です。
糸と作り方パターンをセットにしてお届けします。

TUBE × ASUKA HAMADA 2025
発売期間:2025年6月13日(金)〜9月25日(木)
※販売開始は6/13(金)12時ころ〜を予定しています。

・引き揃えサコッシュ 10,670円(税込)
・ローゲージの大人きんちゃく 9,460円(税込)
・東南アジアのカゴバッグ 13,090円(税込)






濱田明日香 / ASUKA HAMADA
ファッションデザイナー。京都市立芸術大学、ノヴァスコシア芸術大学(カナダ)にてテキスタイルデザインを勉強後、デザイナーとしてアパレル企画に数年携わり、渡英。ファッションとパターンについて研究し、自由な発想の服作りを続けている。2014年、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション在学中に自身のレーベル“THERIACA”(テリアカ/万能解毒剤という意味の言葉)をスタート。2015年からはベルリンに拠点を移し活動を展開。ギャラリー、美術館での作品発表、ショップでの販売に加え、書籍などいろいろな方法で作品を発表してきた。著書に『かたちの服』『大きな服を着る、小さな服を着る。』『ピースワークの服』『甘い服』『かたちのニット』(文化出版局)、『THERIACA 服のかたち / 体のかたち』(torch press) 『THERIACA Yarn, Rope, Spaghetti』(DARUMA)がある。
www.theriaca.org
Instagram: @_theriaca_
YouTube Channel: Asuka Creative Studio